【連載:北欧、大人のぶらり旅】おいしいごはんと、旅の記憶。Vol.9
Vol.9 旅の記憶を、額縁におさめる ~Nordic Frame Collection ができました~
11日間の旅を終えて、広島の上下町に帰ってきました。
荷解きをして出てきたのは、ストックホルムの蚤の市で買った160年前の地図、スカンセンの素朴な空気感、コペンハーゲンで一目惚れしたポスターたち。
そして、たくさんの美味しい記憶。
■ 旅の思い出を、しつらえる
持ち帰ったこれらの「旅の欠片」を、工場の職人たちと一緒に額装してみました。
今回は、現地のあのやわらかい空気感を再現したくて、いつもとはちょっと違う作り方をしています。
まず、木の選び方。
北欧のヴィンテージ家具みたいな、ちょっとラフで温かみのある感じを出したくて、あえて高級な広葉樹じゃなくて、針葉樹(杉など)を選んでみました。
針葉樹のやわらかい木目や節が、古い紙の雰囲気とすごく合うんです。
ちょっと古びた感じというか、気取らない感じにしたくて。
それから、色使い。
ただ枠に入れるだけじゃなくて、絵と枠の間に入れる「マット」という台紙の色にこだわりました。
グレーとかアイボリーとか、中間色を重ねる「ダブルマット」にしてみたり。
北欧の街で見かけた、あの絶妙な色の組み合わせを思い出しながら、絵が一番素敵に見えるように「しつらえ」てみました。
【Nordic Frame Collection】
そうして出来上がったのが、今回の「Nordic Frame Collection」です。
1861年の地図も、モダンなポスターも。
全部、私が現地で見て、触れて、「いいな」と思って持ち帰ったものです。
最初は自分の趣味として楽しむつもりだったんですが、額に入れてみたらあまりに素敵に仕上がったので(手前味噌ですが笑)、皆さんにもお裾分けできればなと。
額縁って、絵を守るだけじゃなくて、その時の「記憶」とか「空気」みたいなものを、部屋の中に留めておくための道具なんじゃないかな、なんて思っています。
北欧の風を、あなたのお部屋にも。
よかったら、DENTO STOREで覗いてみてください。