【連載:北欧、大人のぶらり旅】おいしいごはんと、旅の記憶。Vol.8
Vol.8 デンマーク・コペンハーゲン。椅子とポスターに恋をする ~デザインミュージアムで時間を忘れる~
旅の最後は、デンマークのコペンハーゲン。
家具やインテリアが好きな人間にとっては、もう歩いているだけでニヤニヤしてしまうような街です。
街中に「Fritz Hansen」や「HAY」といった有名な家具ブランドのショールームがあって、インテリアが特別なものじゃなく、文化として根付いているんだなあと感じます。
■ 椅子のトンネルをくぐる
コペンハーゲンでどうしても行きたかったのが、「デザインミュージアム・デンマーク(Designmuseum Danmark)」です。
ここ、本当に面白かったです。
特に有名なのが、「The Danish Chair」という常設展。
近代の名作椅子が、まるでトンネルみたいに壁一面にずらーっと展示されているんです。
「あ、これ知ってる」「座り心地良さそうだなあ」なんて言いながら、一脚一脚見ていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
どの椅子も、ただ美しいだけじゃなくて、「人が座る」ということを真剣に考えて作られているのが伝わってきます。
■ ポスターとの出会い
ミュージアムショップも楽しくて、また素敵な出会いがありました。
デンマークデザインの黄金期を象徴するようなグラフィックのポスターや、建築家フィン・ユールが描いた水彩画のようなドローイングのポスター。
フィン・ユールの絵は、家具の設計図のはずなのに、それ自体がひとつの絵画みたいに美しいんです。色使いとか、線のやわらかさとか。
「このポスター、日本に持ち帰って額装したら素敵だろうな」
「どんな木のフレームが合うかな。ウォールナットかな、それとも……」
帰りの飛行機の中では、もう頭の中で額装のシミュレーションばかりしていました(笑)。
■ 暮らしのサイズ感
街中のインテリアショップを見て回って気づいたのは、デンマークの人たちは窓辺を飾るのが本当に上手だということ。
照明とか、ちょっとした小物の置き方が素敵なんです。
ただ、家具自体はやっぱり欧米サイズで、日本の家にはちょっと大きいかな、というものも多くて。
「日本の家のサイズで、この北欧のいい空気感を取り入れるにはどうしたらいいかな?」
そう考えたときに、今回私たちが作ったような「額縁」って、ちょうどいいんじゃないかなと思ったんです。
壁に一枚、北欧のアートを飾る。それだけで、部屋の空気がガラッと変わる気がします。
旅の締めくくりに、ニューハウンの運河沿いのレストラン「Hyttefadet」で、名物のスモーブロー(オープンサンド)を頬張りながら、日本に帰ってからの楽しみがまたひとつ増えたなあと、一人ワクワクしていました。




























